学院のニュースや行事予定をお伝えします。
写真をクリックすると拡大表示します。
イスタンブールの市の組織で、木造建築を中心に保存修復を手掛けるクデッブKUDEBにて実習を行いました。まずはクデッブの概要について説明を受けました。その後工房へ行き、実際に修復された建物の軸組模型、修復された約130年前の住宅のドア、スレイマニエジャーミィのドアのレプリカ、住宅の天井のレプリカ、窓に取り付ける木製格子など等を見学しました。なおKUDEBでの実習には、2012年度のICSA in Japanに参加し、現在KUDEBで働いているトルコの学生が同行してくれました。昼食の後、オスマン建築の巨匠ミマル・シナンによるスレイマニエジャーミィを見学スケッチしました。その後、バフチェシヒル大学に移動し、シェナイ学長を表敬訪問。アリ副学長、エリフ副学長、系列大学であるBAUベルリンのシュエイラ学長にも同席していただき、それぞれから歓迎の言葉をいただきました。最後にボスポラス海峡を見渡せる屋上テラスで全員で記念撮影をしました。その後、屋上テラスで夕暮れのボスポラス海峡の風景をスケッチしました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
本日は午前中にイズミルからイスタンブールまで飛行機で移動した後、午後からイスタンブール旧市街地の歴史地区の一つスルタナーメット地区を見学しました。まずビザンチン建築の最高傑作で直径31mの大ドームを持つアヤソフィア、336本の大理石の柱が林立し天井を支える地下貯水池(地下宮殿)、3世紀初頭に建造された戦馬車の競技場跡であるヒポドロームをムラト先生の解説により見学しました。2013年度および2014年度のICSA in JAPANに参加したバフチェシヒル大学の学生および卒業生も参加し、交流を深めました。なおデモ等の問題はありませんでした。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
エーゲ海地域随一とも言われる壮大なエフェソスの都市遺跡や山岳部にあるトルコの伝統的集落などを見学しました。イズミルのホテルを出発してバスで1時間半ほど南下し、エフェソス観光の拠点となるセルチュクへ移動。まずエフェソス遺跡南のビュルビュル山中にある聖母マリアの教会(メリエマナ)を見学しました。ここはヨハネの世話を受けながらイエスの母マリアが晩年を過ごした場所だと伝えられています。その後、エフェソス遺跡へ。規模な浴場、野外劇場、神殿、中央の台座で音楽演奏も行われたという規模な公衆トイレ、図書館、かのクレオパトラも歩いたといわれる大理石が敷き詰められた大通り、体育場などを見学・スケッチ。いずれもそのスケールの大きさに圧倒されます。同時に古代の人々の驚くほどの豊かな生活に思いを馳せました。次に、エフェソスの遺跡に隣接する洞窟教会跡7人の眠り男の洞窟を訪れました。迫害を受けた7人のキリスト教徒がこの洞窟教会に隠れたが、そのまま眠り込み、目が覚めると約200年の時が経っていたという奇蹟が伝えられています。この後、レストランで昼食をとった後、セルチュクの町からバスで15分ほどの丘陵地にある伝統集落シリンジェ村に移動。赤い屋根と漆喰の壁の伝統的な家屋が丘の斜面に寄り添うように並ぶのどかで美しいたたずまいです。迷路のように入り組んだ狭くでこぼこした石畳の坂道を散策し、スケッチをしました。
バスでイズミルのホテルに戻った後、近くのレストランで夕食をとり、今日でお別れとなる現地ガイドの方とバスの運転手に学生と教員からお礼のプレゼントを渡しました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
2013年4月26日(金)に、建築学科・建築学専攻修士課程(6年)は日本で初めて建築系学士修士課程プログラムとして日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けました。これにより建築学科・建築学専攻修士課程(6年)の教育は、国際的な建築教育基準であるUNESCO-UIA建築教育憲章に対応するプログラムとして正式に認められました。そこでは地域固有の、そして世界の多様な生活や文化などに深い洞察のある人格を養い、グローバルで国際的な活躍ができる建築家を育成します。この教育目標の一環として、2008年12月に締結したトルコ・バフチェシヒル大学との間の一般交流協定に基づき、2010年度から、建築学専攻修士課程の大学院生と教員が約半月間先方を訪れ、授業の一環として保存修復関連の実務訓練を行う海外実習を開始しました。
今年度も、2014年10月9日(木)から10月25日(土)の17日間、修士1年生13名が建築設計実務I、建築保存修復インターンシップの授業の一環として同様の実習を行います。
関西国際空港を9日の夜に出発し、イスタンブール・アタチュルク国際空港で国内線に乗り継ぎ、10日の早朝にイズミル国際空港に到着しました。イズミル国際空港で実習の全日程を引率していただくバフチェシヒル大学建築デザイン学部のムラト副学部長とシネム助手と合流後、貸し切りバスでホテルに向かい、チェックイン。今回の海外実習は、エーゲ海沿岸に花開いたヘレニズム期およびローマ時代の都市遺跡の見学からスタートです。まずイズミルからバスで北上し、ベルガマに到着。日本語が話せる現地ガイドの説明を聞きながら、ローマの医療施設アスクレピオンの遺跡、ベルガマ考古学博物館、丘の頂上に建設されたペルガモン王国の遺跡 アクロポリスを見学しました。さわやかな快晴の下、古代人の豊かで生き生きとした生活を感じ取ることができました。ホテルに帰る道中で、ベルガマの特産品であるオニキス(縞瑪瑙)の工芸品の工房にも立ち寄りました。関西空港から始まった長旅の疲れはややありますが、体調を崩す者はなく、明日の見学に臨められそうです。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
10月4日(土)に、昨年度の建築設計実務T及び建築施工管理インターンシップで題材とした武庫川女子大学 看護学部新校舎の現場を見学しました。初めに現場事務所にて工事概要などについて竹中工務店より説明を受け、現場へ移動しました。屋上に上がってから1階まで下りるルートで、電気設備、左官、タイル、天井、塗装、衛生器具、タイルカーペット、エレベーターの各工事の職長よりそれぞれ説明を受けながら見学しました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
9月20日(土)に、昨年度と一昨年度の建築設計実務I及びIIで題材とし、今年度後期の建築設計実務Iで検討中の阪神鳴尾駅の建設工事現場を見学しました。初めに現場事務所にて高架工事の概要や経過写真、施工計画などについて阪神電鉄、JV所長より説明を受けました。その後現場へ移動し、ホーム上屋のプランクシートの取付状況などを中心に説明を受けながら見学を行いました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
イラン国の古都イスファハーンにあるイスファハーン大学工学部土木工学科のメハダット・ヘジャーズィー准教授が9月1日、建築学科・建築学専攻を訪問されました。ヘジャーズィー准教授は、イラン建築(構造)、およびイランに於いて甚大な地震被害を受けたバム遺跡の研究・再建計画の第一人者であり、イラン建築に適した地震対策の研究を行っておられます。このたび、H27年度文化遺産国際協力拠点交流事業の立案のための情報交換、日本、イランにおける事例詳細と技術協力内容の検討のために、来日されています。
午前中、甲子園会館、建築スタジオを一通り見学されたのち、大河原学院長を表敬訪問しました。ヘジャーズィー准教授は、「武庫川女子大学の建築学科・建築学専攻のカリキュラムは、建築設計と構造、環境工学などがバランスよく融合されており、また、キャンパスの環境、スタジオ、構造・環境実験室などが充実しており、イスファハーン大学との教員や学生の交流を強く希望します。」と学院長に要請されました。さらに「トルコ文化研究センターのシルクロード建築文化展示室やセラミック室の貴重な展示作品に驚きました。」と本学の印象を話されました。
午後には(独)防災科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センター(三木市)の世界最大規模の実大3次元震動破壊実験施設E-ディフェンスを見学しました。現在、改修工事が行われており、取り外された震動台や継ぎ手を見学することができました。また、これまでに実施されたRC造学校建物などの実大試験体の破壊状況を間近で観察しました。ヘジャーズィー准教授はこれまで多数回、来日されていますが、今回かねてから希望されていたE-ディフェンス見学が実現し、とても喜んでおられました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
建築設計総合演習I の第3課題「膜屋根による半屋外遊戯場があるこども館」の講評会を行いました。 関連授業である建築設計技術演習 Iと合同の講評会です。本課題では、原寸大モックアップの組立て体験を行い、その組立て体験をもとに、膜とスペースフレームによる屋根によって、各自で材料や構造や構法を考えながらこども館の設計を行いました。
講評会は、発表者1名に対して、学生1名が質問をし、教員の中から2名が講評を行うという流れで進められました。最後の全体講評では、「図面は描けている人は多かったが、膜屋根の形態を模型でうまく表現できない提案が多かった」「「各図面同士の整合性が必要」「実物大の空間構築をした体験が生かしきれていない」「こどもの空間としてスケールへの配慮が乏しい」、技術演習担当の先生方からは「前回の課題に比べて、図面の書き込みは良くなったが、雨仕舞の検討が不十分だった。こどものための空間ということで細かい収まりへの配慮も必要だった」「構造計画が十分に練られていない案がある」「発表のシナリオづくりができていない人が多い」「環境のコンセプトをもっと具体的にすべき」「全体を満遍なくやるのではなくて自分の提案の特徴に特化しても良かった」など様々な側面からご意見をいただくことができました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
7月19日に、「建築施工管理論」の講義に関連して、建物の基礎工事および鉄骨工事の施工管理のポイントを学習するために、(仮称)東急森ノ宮SC計画新築工事現場を見学しました。見学に先だって、本工事の設計・施工者である竹中工務店の設計部の藤原様より、事業コンペから実施設計への経緯、「森ノ宮BASE」と名付けた設計コンセプトについてご説明をいただきました。作業所の皆様からは、工事計画、工程管理、PDCAなど施工管理の要点についてお話を伺うことができました。現場では、掘削→配筋→コンクリート打設→埋戻しと基礎工事が進んでいく様子を見ることができ、柱脚のディテールについても理解を深めることができました。また、タワーフロントなどの揚重機によって、鉄骨建方が行われていく状況を見学できました。見学後、会議室にて学生から、この建物の特徴である「エアトラック」の建方についての質問等があり、丁寧なご説明を頂戴することができました。
本作業所に勤務している武庫川女子大学建築学科の卒業生が進行の中心となって、本日の見学が行われました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
文化庁の委託を受け、東京文化財研究所文化財国際協力センターが主催する「キルギス共和国及び中央アジア諸国における文化遺産保護に関する拠点交流事業」の一環として、キルギス共和国から3名、そしてアフガニスタン・イスラーム共和国から3名の若手専門家が来日し、約半月間「史跡整備」と「展示」に関する研修を受けています。この東京文化財研究所主催の研修の一環として、その6名の若手専門家が、歴史的建造物の活用事例であり甲子園会館(旧甲子園ホテル)を学舎とする建築学科・建築学専攻を訪問しました。
一行は、まず大河原学院長を表敬訪問し、その後、建築学科・建築学専攻を訪問しました。岡崎学科長・専攻長より、現在進行中のプロジェクトであるバーミヤーン平和博物館設計案、そしてぺトラ博物館設計案の説明がありました。トルコ・バフチェシヒル大学からの交換留学生10名も参加しました。
午後には甲子園会館西ホールにて、全学生・教員そしてトルコの学生も参加した交流会を開催しました。主催者である東京文化財研究所の方々から本プロジェクトの解説、ならびに若手専門家の方々の紹介がありました。そして若手専門家の方々から、キルギス共和国及びアフガニスタン・イスラーム共和国における自然と文化の紹介のプレゼンテーションがありました。日本と同じように神が住む山、遊牧民のテント生活の様子、国立博物館の収蔵品などが紹介され、興味の尽きない会となりました。
その後、建築学科・建築学専攻の授業の様子を見学しました。プッシュアップ構法によるゲルの組立て、シザーズ構法によるヴォールト空間の組立て、バーミヤーン平和博物館における石窟庭園の学生計画案、スペースフレームと膜による原寸大空間、建築材料実験、建築設計演習、空間表現演習などを見学して、一行は甲子園会館をあとにしました。
詳しい様子は建築学科ホームページをご覧ください。
保育所保育士を対象にしたケーススタディを開催しました。これは2014年度春期「保育士のための元気アップ勉強会」の参加者に募ったもので、9名の保育士が参加しました。参加者の勤務する保育所は公立と民間で、地域は西宮市、神戸市、尼崎市、大阪市となっており、それぞれの障害児保育の情報交換の場ともなりました。特に、障害児を受け入れるためのアセスメントでは、行政の方針や担当者によって違いがあり、同じ市であっても区によって対応が異なるという実情が分かりました。障害の重いケースでは、保育所だけでなく保健所、病院との連携も大事であることを確認し、障害児の保育と保護者への支援のあり方を考える時間となりました。
講師から「相談」に関する俯瞰図が示され、マクロの視点で相談援助を考える必要があること、一つのケースには、周囲の様々な背景や機関が関係していることを理解し、問題解決のための方法を検討していく必要を確認しました。
参加者から提示されたケースは、「先天的な障害と病気を持っている1歳児」「母親から虐待を受け問題行動の多い5歳児」などが挙がり、子どもへの援助の方法、保護者への関わり方、他の機関(行政、病院、保健所、児童相談所など)との連携などについて具体的な支援のあり方が示され、有意義な時間となりました。参加者からは「今後の保育の助けになった」「行政機関の知識がないことに気づいた」「問題解決の手がかりになった」などの感想がありました。
7月12日に、建築法規特論の講義の関連FWとして、あべのハルカスを見学しました。株式会社竹中工務店の設計、施工による、日本初のスーパー・トール(300m以上の世界基準超高層ビル)オフィスビルです。あべのハルカスは、特定都市再生緊急整備地域における都市再生事業により特区認定を受け、容積率や高さ制限等の特例を受けています。それにより天王寺に新しい賑わいを創出し、環境に配慮した立体都市を実現しています。建物内や屋上庭園を、株式会社竹中工務店・佐倉氏、宮島氏、野口氏にご案内、ご解説いただきながら見学させていただきました。建築基準法の特例が最大限に建物のデザインや計画に生かされた事例の見学で、大変有意義なフィールドワークとなりました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
日本語日本文学専攻では、7月16日(水)に修士課程2年生の研究発表会を開催しました。
現在修士課程2年生に在籍している4名全員が発表。修士論文提出に向けた、日々の研究の成果が垣間見られました。教員や学生からは、活発に質問やコメントが出されました。
今回のコメント等を刺激にして、学生は修士論文の完成を目指します。
建築設計総合演習 I の第3課題「膜屋根による半屋外遊戯場があるこども館」の第3, 4週です。
6月30日、7月3・4日は、中間講評会にむけて、教員と対話をしながら、各自の設計案を発表するためのスタディ模型と平面・断面・立面スケッチの作業を進めました。
7月7日は、中間講評会を行いました。スタディ模型とスケッチによって2人1組ずつ発表し、教員から講評を受けました。全体講評では、「各自の目玉となる提案があってバラエティに富んでいたのは良かった。」「もっと立体的に子供が遊べる空間が必要では」「今後はディテールを検討していく必要がある」「各自の実現したいことに対する裏付けが必要」「膜とスペースフレームの屋根と下部の関係が整理できていない」「膜とスペースフレーム以外の第3の材料の表現が必要」などの今後の検討にむけてコメントがありました。
7月10日は、6月27日に制作した原寸大のモックアップの補修を行いました。膜に穴があいた部分に、ハトメを取り付けて補修し、再度「内張り」による膜とスペースフレームの原寸大モックアップを制作しました。その後、中間講評会の時の学生同士のコメントを確認したり、教員から中間講評会の案に対する指摘を受け、各自今後の作業内容を検討しました。
7月11日は最終提出物についての説明があり、教員との対話を通じて、矩計図や断面図の具体的な検討を行っていきました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。