学院のニュースや行事予定をお伝えします。
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臨床教育学研究科の教育課程の1つとして、臨床教育学にとって不可欠な臨床経験の場の提供があります。その代表となるものが修士課程1年生に行われる実地研究という授業です。
今年の河合ゼミ・安東ゼミの実地研究は、兵庫医科大学、医療人育成センターの見学でした。ここは専門職を目指す医療系学生だけではなく、臨床で実際に医療に関わっている専門職がスキルアップのために活用できるセンターでした。見学に行った時はちょうど医学生のOSCE(オスキー)の自習で学生がDVDを見ながらそれぞれ自己学習をしていました。ガウンテクニック(手術着)や模擬の皮膚(縫合の練習のため)、片腕だけのモデル(採血の練習)、その他様々なシミュレータが置いてあり、普段あまり目にすることができない医療現場の裏の努力を感じる時間でした。
薬学部薬剤学研究室(高橋幸一教授主宰)で進めている乳がんの悪性化に関わる亜鉛トランスポーターの解析ならびに亜鉛トランスポーターを治療標的とした新規治療戦略についての研究が評価され、平成24年度日本薬学会近畿支部奨励賞を受賞しました。
研究題目は、「高濃度グルコース環境が乳がん細胞の動態に与える影響と亜鉛トランスポーターの役割」です。亜鉛は、我々の身体が正常に機能するために欠かせない必須微量元素の一つで、細胞内の亜鉛濃度は、亜鉛トランスポーターによって調節されています。乳がん細胞における亜鉛トランスポーターの機能異常は、乳がんが悪性化する原因の一つとなること、さらに、糖尿病を併発した乳がんに対し、亜鉛トランスポーターが診断や治療のターゲットになる可能性を初めて明らかにしました。新たな乳がん治療戦略の構築に大きく貢献できるものと期待されています。
同賞の表彰式は、平成25年1月11日に行われ、中瀬講師に賞状、楯、副賞が贈られました。今年10月に開催される第63回日本薬学会近畿支部大会で受賞記念講演が予定されています。
平成24年度修士論文・修士設計発表会を開催しました。建築学専攻修士課程2年生18名が半年間にわたり取り組んだ修士論文、修士設計を発表しました。瀬口生活環境学研究科長にもご参加いただき、冒頭にあいさつをいただいた後、修士論文12編と修士設計6作品を3つのセッションに分けて発表を行いました。論文は、建築に係る日本の芸術や文化、風景を取り上げたもの、宗教と自然観に関するもの、空間の知覚、認識に関するもの、場所の特性や建築家の研究から、東日本大震災、空き家、エネルギー消費など、今日の社会的な課題をテーマとしたものまで様々な研究成果が発表されました。一方修士設計は、国内外の伝統的建築地区のまちづくり、砂漠化懸念地区の緑地再生、木製ユニットを組み合わせた建築、光と陰影の織りなす空間、郷土での祭礼空間の創出をテーマとしたものなど、こちらも様々な作品が発表されました。発表に対して多数参加された先生方から講評をいただき、ほとんどの学生が6年一貫の、そして他大学からの入学生は修士課程2年間の建築教育の集大成としての発表を無事終えました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
文学研究科日本語日本文学専攻では、2月19日(火)午前中に修士論文発表会を開催しました。
修士論文を提出した修士課程2年生5名が、2年間の研究成果を発表しました。
午後には口頭試問による論文審査を行いました。
平成25年2月19日(火)、臨心研と心理・社会福祉学科のコラボ第9弾では、節分の片付けと雛飾りに挑戦しました。院生2名が杉村省吾所長と学科の教員や助手とともに、お内裏様とおひな様をクライエントゾーン中心に飾りました。
今回は、ミニチュアのお内裏様とおひな様を、クライエントエントランスと学生教職員用エントランスに飾りました。愛むつまじくたたずむ様子に参加者一同、見入ってしまいました。
そして、もう一つは手作りの飾り付けです。今回は「折り紙」に挑戦です。いろいろな折り方があり、案外四苦八苦しました。完成品を入口ドアやプレイルームの入口など、院生たちが思い思いに飾りました。
「実際に自分の手で折ることによって、難しさや焦りを感じたりする。その体験は、訪れる子どもたちが飾り付けを見つけた時、子どもに語りかける言葉かけに、きっと違いが出るはず」と、院生の実習を受け入れている杉村省吾先生は期待していました。
生活環境学研究科・生活環境学専攻では、平成24年度の修士論文発表会を2月15日の午後に開催しました。それぞれが、2年間の研究成果を30分の持ち時間で発表し、10分の質疑応答を行いました。
2月7日(水)に建築設計総合演習II「茶室の制作」の講評会を、建築設計技術演習IIと合同で開催いたしました。まずはじめに、完成した茶室の見学会を行いました。本演習やフィールドワークで茶室に関する講義をいただいた株式会社安井杢工務店の安井巧先生にも見ていただきました。実際に自分たちで制作した茶室を目の前にして、竹の見せ方、天井材の張り方、柱の見せ方、畳の見せ方などを、茶室建築の名匠である安井先生にご指導いただくという、非常に貴重な体験をさせていただきました。その後スライドを用いて、今回の茶室共同制作における設計や施工のプロセス、技術演習において行った演習の内容などを、それぞれ分担して発表を行いました。
11月に演習がはじまり、3カ月の長期に渡って茶室制作に取り組み、無事に講評会を終了することができました。共同作業の素晴らしさを実感するとともに、人工的な材料を使い図式的・操作的に作り上げていく現代建築が忘れてしまっている、日本の伝統的な価値観を改めて見直す契機となりました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
本課題では、日本人になじみの深い杉や竹などの自然の材料を使い、全員の共同作業により原寸大の茶室の内部空間を手作りで制作します。今回は第9,10週目にあたります。
相手柱や床框を設置し、床廻りが形を成してきました。畳寄せも取り付け、床畳が入るかどうかを確認しました。廻り縁、壁留、落掛などの各部材の加工も完了し、それらを取り付けていきました。掛込天井と平天井も設置し、茶室がほぼ完成しました。7日の講評会に向けて土壁を塗り、現在最終調整をしています。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
本課題では、日本人になじみの深い杉や竹などの自然の材料を使い、全員の共同作業により原寸大の茶室の内部空間を手作りで制作します。今回は第7,8週目にあたります。
外壁パネルの設置がほぼ完了し、空間の原型ができあがりました。あて丸太を今回は特別に床柱に採用し、その設置も完了しました。あて丸太は節が多く、末落ちがきついため、設置にはかなりの工夫を要します。その他、杉磨き丸太を使用した相手柱や床框、壁留、竹の廻り縁、天井など各部材の加工を、皆で知恵を出し合いながら進めています。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
平成25年1月17日(木)、臨心研と心理・社会福祉学科のコラボ第8弾では、正月飾りの片付けと立春を飾りました。院生4名が杉村省吾所長と学科の教員や助手とともに、節分の豆まきをはじめ、灯籠、ヒイラギなどをクライエントゾーン中心に飾りました。
今回は、ヒイラギ3株を実際に鉢に植えて、飾り付けをしました。「土を触り、植物を育てる経験をすることで、来館する子どもたちに立春の意味を伝えることができる。臨心研で実習する院生には、年中行事の大切さを実感してほしい。」と、院生に丁寧に指導している杉村省吾先生は願っていました。
建築学科学科長の岡崎甚幸教授=写真右=や東京文化財研究所の前田耕作客員研究員らの研究グループが、世界遺産のバーミヤン仏教遺跡の一角に、 「バーミヤ ン平和博物館」を建設するプロジェクトを進めています。文化財への理解を深めるとともに、平和の大切さを考える拠点として計画され、岡崎教授は 「付近の景観ととけ合うような施設にしたい」としています。このニュースは、NHKニュースWEBでも紹介されました。
「バーミヤン平和博物館」の建設は、2011年に東京で開催された会議の中で、アフガニスタン・バーミヤン知事から要望されました。岡崎教授らの 研究グ ループは昨年12月にドイツで開かれた国際会議で、アフガニスタン政府の代表者らに博物館の模型=写真左=などを示して説明しました。この模型の 他、プレゼンテーションで使用した図面の制作は、岡崎教授の指導の下、博士後期課程の学生が担当しました。
計画では、施設の外観には現地にある茶色の日干しレンガなどの色を取り入れたり、シルクロードの遺跡を思わせるドーム型の天井がある会議棟や緑化 された屋 上庭園なども取り入れたりします。館内には現地の貴重な文化財を集めるほか、地元の人たちが新しく制作した作品も並べ、コンサートや劇、講演会な どを開ける 野外劇場も設けることにしています。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
本課題では、日本人になじみの深い杉や竹などの自然の材料を使い、全員の共同作業により原寸大の茶室の内部空間を手作りで制作します。今回は第5,6週目にあたります。
いよいよ本格的に茶室の制作に取り掛かりました。コンパネや桟木をノコギリで切り出して、外壁パネルを制作していきます。また各自が担当する部材の仕口の加工にも取り掛かりました。大工さんに教えていただいたやり方を復習しながら、実際に自分たちで、コンパスや鑿などを使用しながら丸太との接合部の墨つけや加工を進めていきます。複雑なところは原寸図を書いて検討していきます。土台の設置、敷居や鴨居の溝掘り、そして外壁パネルの設置にも取り掛かりました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
林宏之先生(独立行政法人国際協力機構(JICA)経済基盤開発部平和構築・都市・地域開発第二課 課長)、福原さおり先生(独立行政法人国際協力機構(JICA)経済基盤開発部平和構築・都市・地域開発第一課)、秋山玲美先生(JICA関西 国際協力推進員)を講師としてお招きし、「わが国の国際協力と世界で活躍する女性たち-世界の文化遺産保存プロジェクトを事例として-」というタイトルで講演会を開催しました。JICAとは、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に実施し、開発途上国へ国際協力を行う独立行政法人です。講師の先生方はこのJICAに属し、開発途上国の最前線で活躍されておられます。講演は二部構成で行われ、前半は林先生、後半は福原先生、秋山先生にご講演をいただきました。
林先生からは、まず開発途上国や日本のODAに関する基礎知識、JICAの組織と仕事に関する基礎知識をご教示いただきました。そしてご自身の経験として、中国の四川大地震における救援活動の現場の様子を豊富な写真をもとにご紹介いただき、あわせてそこで活躍する多くの女性の様子をお伝えいただきました。また現在進行中の大エジプト博物館(GEM)やぺトラ博物館整備計画などの文化遺産保存プロジェクトを通した持続可能な地域開発の概要を解説していただき、文化が異なる国々で働く難しさ等を含めて、その知識や魅力をお伝えいただきました。最後には、国際社会を相手に仕事をする心得として、諦めない心、相手の立場に立って考える姿勢、好奇心、人的ネットワークなどのポイントをご指摘いただきました。
後半は福原先生、秋山先生より、JICAで働く女性としての経験をお伝えいただきました。福原先生からは、アフリカのガーナやシエラレオネにおける海外OJT、青年海外協力隊事務局でのボランティアシステムの構築や東日本大震災の被災地ボランディア、さらには現在進行中のスリランカにおける都市交通調査プロジェクトの経験をご紹介いただき、共感力が求められるJICAの仕事は女性に非常に向いているのではないかとのお話をいただきました。秋山先生からは、青年海外協力隊に参加してベトナムに赴任された様子をご紹介いただきました。自然や動物などと共に生活を営む現地の方々の日常生活の写真を見せていただきながら、様々な生活改善などの活動を展開するご自身の様子をお話いただき、そこではコミュニケーション力や企画力、そして様々なことに興味を持ち意識して知ろうとすること等が大切であるとのメッセージをいただきました。
政府レベルのお話からご自身の生き生きとした体験談まで、様々なスケールのお話をご教示いただくとともに、仕事に対する情熱を迫力をもってお伝えいただき、国際社会を相手に仕事をすることとはどういうものなのか、ということを知る非常に貴重な機会となりました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
今年最後の臨心研と学科のコラボを、平成24年12月22日(土)に行いました。クリスマスの片付けと正月の飾り付けでした。
クリスマスイルミネーションや飾り付け、ツリーに子どもたちも大喜びでした。特に、踊るサンタクロースは絶大な人気を得ていました。今年、最後のケースが終わったため、感謝を込めて片付けました。
2回目の正月を迎える総合心理科学館、可愛らしくも、竹で作られた門松を、杉村所長が選んでくださっていましたので、順調に新年の準備が、整いました。
来る年が、子どもや保護者にとってよい年になることを願っています。そして、院生や臨心研の皆様にも幸多かれと祈念して、今年のコラボをお開きとします。
どうぞ来年もよろしくお願いします。
教育学専攻では、修士課程1年生による修士論文構想発表会を開催致しました。修士論文の作成に向け、現在の進捗状況や今後の研究の進め方などを発表し、先生方から質問やアドバイスを受けました。学生は、修士論文の完成に向けて励んでいます。