学院のニュースや行事予定をお伝えします。
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本学(大学)卒業者、本学大学2013年3月卒業見込者の方へ
2013年度 大学院 臨床心理学専攻 修士課程 推薦入試(2月募集)を以下のとおり実施いたします。
【出願期間】
2013年1月17日(木)〜1月31日(木)[消印有効]
【試験日】
2013年2月16日(土)
【合格発表日】
2013年2月23日(土)
【入学手続き期間:入学金・学費等(一括納入)】
2013年2月25日(月)〜3月14日(木)
※出願資格、出願手続き、選抜方法等については、6月の推薦入試に準じます。詳細は、武庫川女子大学入試センターのHPをご覧ください。
元JICA専門家の大山晃司先生をお招きし、『砂漠の国ヨルダンの世界遺産「ぺトラ遺跡」ー交易が生んだ古代都市ー』というタイトルでご講演をいただきました。
ぺトラは、ヨルダン南部モーゼの谷の山岳部の中にある遺跡で世界遺産に登録されています。今から約2000年ほど前に、ナバタイ人により栄えた王国の都市で、1812年にスイス人探検家により再発見されました。映画「インディジョーンズ 最後の聖戦」に登場していることでも有名です。
ご講演ではまず、ぺトラの地理的環境、記念門や水路、石板、レリーフ、劇場、列柱通りそして壮大な岩窟墓や神殿などを一つ一つ写真で見せていただき、まるで現地へ行ったかのようにわかりやすくご案内いただきました。その後、ぺトラの自然や歴史、ナバタイの交易や水利技術、宗教、建築技術、言語、土器などに至るまで非常に幅広い内容をご教示いただきました。さらには現代に生きる我々がぺトラから学べることをご提案いただきました。その後の質疑では、住居や文化に関わる内容が議論され、研究会は盛況のうちに終了いたしました。人類が生み出す文化の偉大さを垣間見させていただいた、大変貴重な機会となりました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
本研究会では2005年から2006年にかけて現地調査で撮影された豊富な写真を披露していただきながら、バーミヤーンの石窟寺院天井形式についてお話をしていただきました。
「バーミヤーンは人間がどんなに知恵を絞ってもいつか消えてしまう遺産なので記録に残さなければなりません。入れる石窟にはすべて入り、壁4面と天井と床を撮影しました。」と会の冒頭に調査の様子をうかがいました。 バーミヤーンの概要、石窟寺院の建築的基礎知識、天井形式の説明ののち、実例を挙げながらドーム・方形組み上げ・クロスヴォールトなど石窟内に見られる天井の形式、古代中国から見た仏教建築における天井と装飾などについてご説明いただきました。
質疑応答では基準寸法などの寸法体系の有無、天井形式の世界各地への伝播の範囲、木造天井でオリジナルが残っているかなど、聴講者からも多数の質問があり興味が尽きない研究会でした。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
今回の臨床懇は里親支援に長年携わっておられる家庭養護促進協会の山上有紀先生にお越しいただきました。最初に里親制度や里親になるまでのプロセスなどをご紹介くださいました。その中で、施設では、たとえ乳児であっても特定の人が一貫して子どもの養育に携わることが困難であり、子どもの愛着対象となる大人が明確にならないという問題があることを教えていただきました。たとえば、赤ちゃんであっても「おはよう」と「お休み」は別の人であり、小学生でも学校へ見送ってくれる人と待っていてくれる人が別であるとのことでした。これは、職員の勤務上は当然のことですが、このように家庭を知らないままの子どもでも18歳になると社会に出るのだそうです。そして、日本では、施設で暮らす子どもが9割ですが、欧米では里親のもとで暮らす子どもが7〜8割にもなるそうです。
里親と聞くと、一般的には養子縁組を想像しがちです。しかし、それ以外にも週末里親や一定期間子どもを預かる養育里親なども制度もあるそうです。
聴衆からの多くの質問にお答えくださり、2時間の予定が2時間半になったほど、濃密な時間でした。最初はうつろな表情だった子どもが、里親と暮らし始めて笑顔になっていく写真が印象的でした。
平成24年12月7日(金)に、国立台湾大学教授の辻本雅史先生(京都大学名誉教授)を招聘し、セミナーを開催いたしました。教職員を含め、24名の方がご参加くださいました。
今回のセミナーでは、歴史的視点から今日の学校教育や生涯教育を見ることによって見えてくる課題や問題点をお話いただきました。
詳細は、教育学専攻独自のホームページをご覧ください。
本課題では、日本人になじみの深い杉や竹などの自然の材料を使い、全員の共同作業により原寸大の茶室の内部空間を手作りで制作します。今回は第3,4週目にあたります。
制作する茶室の詳細図およびパネル図の検討を進めていきました。また各自が担当する部材の仕口の様子を三次元CADを使って表現し、発表を行いました。12月1日のフィールドワークで手に入れた北山杉の確認も全員で行いました。
12月7日には、株式会社安井杢工務店の工事長である冨田様、そして大工である山田様にご協力をいただき、大工作業の様子を実際に目の前で見せていただきました。丸太の墨付け、丸太同士を接合する光付け、柱に表情をつけそして寸法調整もかねるツラつけ、竹同士を接合する光付け、さらには鑿の研ぎ方などを非常にわかりやすく丁寧に教えていただきました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
12月8日(土)に建築設計総合演習II 課題2「茶室の制作」の関連FWとして、国宝である妙喜庵待庵を見学しました。演習で今回制作する二畳の茶室の手本となるものです。
千利休作と伝えられ、そこには利休の理想の茶の空間が追求されています。淀川を上り下りする時に目にした情景から着想されたと言われるにじり口、壁を塗り残して作られる下地窓、天井や隅を土で大きく塗りまわして無限の奥行きを感じさせる室床、竹で組まれた平天井や掛込天井、大きな節が強烈な印象を残す床框、高いところまでツラがつく床柱などで構成される、その緊張感のある侘数寄の世界を存分に味わいました。その後、各自で待庵外観のスケッチを行いました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
12月1日(土)・2日(日)に実施された甲子園会館ライトアップは、3300人(1日目2113人、2日目1253人)もの方々にご参加いただき盛況のうちに終了しました。
大学院の演習授業で制作した原寸大の建築作品を展示し、その主旨や工夫した点などについて学生が説明しました。庭園ではライトアップされた茶室の幽玄な美しさを堪能していただきました。施工実習室では紙管の建築のモックアップモデルや他の課題の様子を紹介したパネルなどを見学いただき、原寸大の空間構築体験を重視する建築学専攻の特徴的な教育を楽しみながら感じ取っていただきました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
12月1日(土)に建築設計総合演習II 課題2「茶室の制作」に関連するフィールドワークとして、京都北山を訪れました。京都北山は、桂離宮をはじめとする伝統的な数寄屋建築や茶室でよく使われる杉丸太の産地として有名です。まずはじめに加藤林産株式会社を見学させていただきました。加藤林産株式会社の加藤様、吉岡様から、杉丸太の製材プロセスを詳しく説明いただくとともに、杉丸太のカットの作業の様子を見せていただきました。また磨き丸太や絞り丸太、各種の銘木が保管されている倉庫も見学させていただきました。演習で制作する茶室に使用する杉丸太もあわせて入手しました。その後、杉丸太の伝統的な生産方法である北山台杉の林を、非常勤講師の吉田博宣先生の解説のもとで見学しました。
杉丸太がどのように育てられ、どのように作られるのかがよくわかる、非常に有意義なフィールドワークでした。詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
12月1日と2日の17時から20時まで、甲子園会館お よび庭園が ライトアップされ、一般公開されます。
そこで大学院修士課程の建築設計総合演習で制作した実物大の茶室や紙管を使った建築が展示され、制 作に携わった学生 達が説明します。是非お立ち寄りください。その他のイベントも多数開催されます。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
保育所保育士と子育て支援に携わる保育士を対象に、3回のシリーズで勉強会を開催しました。現場で活躍している保育士が集まり、新たな学びを得て明日への保育に役立てていただくために行われました。
倉石哲也教授の講義のもと、@「子ども理解を深める-愛着障害のとらえ方-』A「保護者理解を深める-困難を感じる保護者への支援のあり方-」B「保育士の自己理解を深める-保育士の人材育成とメンタルヘルス-」のテーマで行われました。参加申込者が延べ198名、1回の平均参加者91名で、予想以上に多くの保育士(阪神間)が参加し、「とても新鮮な学びができた」「内容がわかりやすく保育に役立つ」「今後も勉強会を続けてほしい」という感想が寄せられました。
本課題では、日本人になじみの深い杉や竹などの自然の材料を使い、全員の共同作業により原寸大の茶室の内部空間を手作りで制作します。2月に講評会を予定しており、それに向けて制作に取り組んでいきます。今週は第2週目にあたります。
制作する茶室の図面が確定し、担当する柱などの部材の分担を決めました。そして各部材の仕口の様子を三次元CADで検討していきました。
22日には、先週に引き続き、非常勤講師で株式会社安井杢工務店の相談役である安井巧先生より茶室に関する講義を受けました。今週は、にじり口や茶道口、窓などの各部の寸法の考え方や作り方を、古伝書などを参照しながら具体的に教えていただきました。また各種の釘や、腰張りで使用する江戸時代の暦などの実物にも触れさせていただきました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページでご覧下さい。
本学薬学研究科薬科学専攻・修士課程2年の宮内詩野さんが、11月15-16日に開催されたThe 1st International Conference on Pharma and Food(ICPF 2012/第1回薬食国際カンファレンス), 第17回静岡健康・長寿フォーラム(共催)で優秀ポスタープレゼンテーション賞※を受賞しました。
受賞した宮内詩野さんの演題は、「Effects of green tea extract and fruit extracts on P-glycoprotein activity in Caco-2 cells determined by a new method using confocal laser scanning microscopy.(共焦点レーザー顕微鏡を用いた新規測定法によるCaco-2細胞におけるP-糖タンパク質活性に対する緑茶および果物抽出物の影響)」です。
薬物と食品およびサプリメントとの相互作用は、カルシウム拮抗薬および高脂血症治療薬とグレープフルーツ、抗血栓薬とクロレラなどが知られています。小腸には、薬物を細胞外に排出するトランスポーターが発現しており、P-糖タンパク質と呼ばれています。今回、このP-糖タンパク質の活性を高感度に評価することができる共焦点レーザー顕微鏡を用いたシステム(宮内さんの所属する研究チームが報告しました)により、緑茶や果物の抽出物のP-糖タンパク質に対する影響を評価し、緑茶やカシスの抽出物がP-糖タンパク質を阻害する可能性があることを明らかにしました。また、P-糖タンパク質は、種々の抗癌剤を細胞外へ排出し効果を弱めることも知られています。抗癌剤とP-糖タンパク質を阻害する物質を併用することにより、薬剤耐性を克服し、抗がん剤の効果を高めるといった、よりよい治療法の開発につながることが期待されています。
宮内さんは、P-糖タンパク質に対して影響を及ぼす、つまり薬物との相互作用のある可能性のある食品やサプリメントを評価することにより、相互作用に関するデータベースに役立てること、さらにP-糖タンパク質の薬物排出メカニズムを解明することを目的に、篠塚和正教授、籠田智美准教授、和久田浩一助教、丸山加菜助手の指導のもと、学部生の頃から薬理学U研究室で研究を進めてきました。
受賞した宮内さんは、「全力を尽くしても、実験の成果は簡単に得られるものではなく、なかなか花が咲きません。受賞したときの幸せな気持ちは一生忘れることのない大切な宝物です。今回の受賞はいつも私を支えてくださっている先生方、研究室のメンバー、そして家族なしでは成し遂げられなかったもので、心から感謝しています。今後は、薬物と食品およびサプリメントとの相互作用を高感度に評価することのできるこのシステムを応用し、P-糖タンパク質の機能に関して詳細なメカニズムを解明していきたいと考えています。社会に貢献することのできる研究成果を一つでも多く得られるよう、精一杯努力していきます。また、日本では男性研究者に比べ、女性研究者がまだまだ少ないのが現状です。より多くの女子中高生がさまざまな研究分野に興味をもち、女性の持つ感性を活かし、さらに多くの女性研究者が活躍する社会になることを期待したいです。」と話しています。
※本賞は国際学会の賞であり、日頃の研究成果を英語で発表し、審査は海外の審査委員の投票により行われる。評価のポイントは、研究内容が特に優れ、わかりやすく熱意ある発表をした優秀な研究者に対して贈られるものです。