学院のニュースや行事予定をお伝えします。
写真をクリックすると拡大表示します。
2013年度第2回臨床研究懇談会は、藤田裕一先生(神戸女子大学非常勤講師)をお招きして、「障害があっても幸せに生きるために〜共同体感覚と障害の意味を手がかりに〜」というテーマで開催しました。身体障害者当事者として生きる藤田先生は、大学院修士課程在学中から、身体障害者の幸福感に影響する心理・社会的要因は何かを追求され、本日はその研究活動の結果を報告してくださいました。障害者にとっては共同体感覚(自己肯定感、所属・信頼感、貢献感)を得ることによって、幸福感や充足感を高めるということを研究結果としてお話いただきました。障害があっても「自分も誰かの役に立っている」と少しでも感じられるような援助のあり方が大事であるということです。
今回も一般の方、教職、学生などが参加し、質疑応答も活発に行われました。参加者のアンケートでは、「当事者・支援者の両方の立場に立たれている先生のお話しを通して、障害についてもう一度深く掘り下げて考えることができた」「障害者が肯定感を持つには自ら何かを行動することが大切で、周囲の環境も受け入れる対応が必要だとわかった」「共同体感覚についてのお話から、障害者だけでなく全ての人にあてはまる問題だと思った」などの感想がありました。
H25年9月23日(月)に大学院臨床心理学専攻の中間報告会が開催されました。
中間報告会へは、発表者の修士2年生をはじめ、修士1年生、臨床心理学専攻進学予定の心理・社会福祉学科の大学4年生が参加しました。中には、大学3年生や2年生の参加もあり、熱心に発表を聞いていました。
12月に修論の構想発表会を控えている修士1年生は、先輩の発表を参考にできたことでしょう。
教員からは厳しい指摘もあったようですが、ぜひ今回受けた指摘を今後に活かしていってほしいです。
平成25年9月19日(木)に、発達臨床心理学研究所と心理・社会福祉学科の平成25年度第3弾コラボ企画として、総合心理科学館相談室の『十五夜の飾りつけ』を行いました。
臨床心理学専攻の1年生と2年生が相談室に来る子どもたちのために、相談室の受付や入り口に十五夜のお月見の飾りつけをしました。紙粘土で月見団子を作ったのですが、お団子1つでもツルツルのものからちょっとゴツゴツしているものなど、それぞれの個性が光っているように感じます…
第4弾は10月のハロウィンです。次回も相談室に来る子どもたちが喜んでくれるような楽しい飾り付けをしようと思います。乞うご期待ください。
大学、大学院の6年間のまとめとして取り組んできた新たなゲルが完成し、建築スタジオのホールに組み立てて、展示を行いました。躯体を持ちあげて完成させることから、「パンタ・ゲル」と名付けたこの作品の組み立てのプロセスをヴィデオ撮影し、編集して、講評会でプレゼンテーションするとともに、実際の「パンタ・ゲル」を先生方に見ていただきながら、さまざまなご意見やさらなる改良のためのアドヴァイスなどを頂き、学生・教員ともども、大変な作業ではありましたが、その成果に少なからぬ満足を実感できました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
修士課程の学生は、2月に修士論文を提出し、修士論文発表会を行いますが、その仕上げを前に、指導教員以外の教員からも指導が受けられるように、「中間発表会」を毎年行っています。
平成25年度の発表会は、7月31日(水)の午後に行われました。4名の学生それぞれが、パワーポイントで、研究成果を発表したあと、教員たちから質問やコメントが出されました。これらを参考に、学生たちは、さらに研究を深め、修士論文の仕上げに入っていきます。
建築設計総合演習I の第3課題「膜屋根による半屋外遊戯城があるこども館」の講評会を行いました。 関連授業である建築設計技術演習 Iと合同の講評会です。本課題では、原寸大モックアップの組立て体験を行い、その組立て体験をもとに、膜とスペースフレームによる屋根によって、各自で材料や構造や構法を考えながらこども館の設計を行いました。講評会は、発表者1名に対して、学生1名が質問をし、教員の中から2名が講評を行うという流れで進められました。 保護者の方々にもご参加いただきました。最後の全体講評では、「こどもの空間としてスケールへの配慮が乏しい。こどものための空間としては大げさだと思う。もっと単純な構成でも良かった。膜とスペースフレームの屋根と下の建築の関係を考えるべき」「敷地の大きさに比べて複雑で大きすぎる案が多かった。もっとシンプルな方が良いのでは。」「こどもの空間としてスケールへの配慮が乏しい」、技術演習担当の先生方からは「こどもを預ける親としては心配な案が多かった。手すりや階段に対する配慮が必要。女性の設計者には、こどもを育てる立ち場からの設計が期待されている。感覚的に構造がもつかどうかの判断力をもって欲しい」「膜屋根で全てを覆う必要はないと思う。屋根のない空間を覆ってあげるという、シンプルな発想でも良かったのでは」「模型をつくるときにはどんな力がかかるかをイメージしながらつくるべき」など様々な側面からご意見をいただくことができました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページ をご覧ください。
6月29日(土)15時から、中央図書館10階C-1006にて修士課程2年生の6名が修士論文の中間発表を行いました。多くの先生方のご参加を得て、論文中に使用している専門的な用語の概念や内容構成等についての様々な指摘がありました。院生は、それらに対し自らの考えを述べる等、活発な議論が展開されました。
院生はこの中間発表会の教授を元に、今後修士論文の執筆を進めていくこととなります。
教育学専攻ホームページにて詳細を紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。
建築設計総合演習IIIの課題2では、モンゴルのゲルを参考にし、パンタ・ドームのように床上で、梁と屋根とをつないだ後に、屋根を持ちあげ、固定するという円形の小屋を実寸で制作しています。
今週は、人力だけで組み立てる際の安全な手順を改めて模型で検討し、リフトを使わずに小屋の屋根をみんなで押し上げて固定することができました。屋根の繋ぎや壁の補強板も効果を発揮し、しっかり強固な小屋が完成。最後の屋根の仕上げについて、小屋の軸組の上に原寸にカットした布を張ってみて、細部のデザインも検討しました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
2013年度第1回の臨床教育研究懇談会は、吉岡眞知子先生(東大阪大学副学長、こども研究センター長、こども学部教授)をお招きして「子育て支援のあり方を問い直す」というテーマで開催しました。吉岡先生が大学で実践している子育て支援「こども広場」の内容を具体的に紹介していただきました。「こども広場」では、親が積極的に子どもと遊ぶ時間を確保したり、親がボランティア学生に人生の先輩として話す経験をするなど、親たちが受け身にならない支援を工夫されているそうです。このような“親自身が主体的に子育てをしていこうとする力”を引き出す支援の大切さを話していただきました。
今回は、地域子育て支援センターや保育所などで子育て支援を実践している支援者が多く参加されました。吉岡先生の講義の感想、実践現場での実情や悩みなどを参加者のみなさんが語ってくださり、実践者も研究者もお互いの情報や学びを分かち合いえる有意義な会となりました。
「建築施工管理論」の講義に関連して,建物の複雑な外装鉄骨工事の精度管理のポイントを学習するために,大塚製薬大阪本部新ビル新築工事の現場を見学しました.見学に先だって,本工事の施工者である竹中工務店の塩田主任より,工事概要についての説明をいただきました.
三角形を基本とした外周鉄骨(ダイヤゴナル鉄骨フレーム)は,H-250×150で形成され,一部は傾斜しているため,製作,建て方には困難を伴います.ここでは,3D CAD(TEKLA)を駆使することによって,CWや鉄骨の製作,傾斜・曲面壁への対応,鉄骨接合部に用いる鋳鋼の製作などが可能になりました.また,3次元測量によって,複雑な鉄骨の建て方の精度管理が実施されています.現場では,耐火塗料が塗布されたダイヤゴナル鉄骨フレーム,地下のSRC躯体の状況を見学することができました.見学後,会議室にて数名の学生から,施工図の作成,掘削工事,3次元測量などについて質問があり,一つ一つ丁寧なご説明を頂戴することができました.
残念ながら,現場内の写真撮影は禁止でした.
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
建築設計総合演習 I の第3課題は「膜屋による半屋外遊戯城があるこども館」です。敷地は上甲子園キャンパスの北西角です。膜とスペースフレームによる屋根によって、各自で材料や構造や構法を考えながらこども館の設計を行います。
7/1、4、8は7/9の中間講評会にむけて、教員と対話をしながら、各自の設計案を発表するためのスタディ模型とスケッチの作業を進めました。
7/9は中間講評会を行いました。スタディ模型とスケッチによって1人ずつ発表し、教員から講評を受けました。また学生の発表が終わった後に、学生の今後の設計を進める上で参考になるよう、演習を指導している教員も案を発表しました。全体講評では、「敷地がそれほど広くないため、単純な形の方が良いのでは」「こどものスケールにあうように小さく分節する必要がある」「膜とスペースフレームの特徴を十分に理解する必要がある」「膜とスペースフレーム以外の第3の材料の検討が必要」などの今後の検討にむけてコメントがありました。
7/11は最終提出物についての説明がありました。また、中間講評会の時の学生同士のコメントを貼りだして自分の案に対する指摘事項を確認し、各自今後の作業内容を検討しました。
詳しい様子は、建築専攻ホームページをご覧ください。
建築設計総合演習Iの課題3の参考事例として、インテックス大阪のインテックスプラザを見学しました。見学では、太陽工業の野口氏に解説をしていだきました。
まず最初に、27年経過しているが膜の劣化はほとんどないこと、大空間の割に支える柱が細いこと、42m x 72mの大空間で、モジュールは平面も背面も3mに統一してあることなど、インテックスプラザの構造の概要について説明していただきました。次に、屋上に移動し膜を間近に見学しました。トラスのスパンに対して交互に配置しているおさえケーブルや雨水処理のディテール、膜剤の継ぎ目などを確認しました。また膜の表面温度を測定し、外気温とほぼ等しい温度になっていることを確認しました。 その後、プラザ内部に移動して、スペースフレームの柱脚のディテール、構造とは直接関係ない2次部材の取り付き方について野口氏より解説を受けました。 膜構造とスペースフレームによるディテールや熱に対する特徴について理解を深めることができました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
モンゴルのゲルを参考にして、部材が楽に運搬でき、組み立ても安全で容易に行える小屋を実寸で制作しています。1×4の建材を利用して、柱、梁などをピン接合し、床上で屋根と梁を繋いで、それらを持ちあげる「パンタ・ドーム」タイプの小屋で、屋内展示用に、八角形の基礎の上に柱を並べていきます。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
建築設計総合演習IIIの課題2では、モンゴルのゲルを参考にし、パンタ・ドームのように床上で、梁と屋根とをつないだ後に、屋根を持ちあげ、固定するという円形の小屋を実寸で制作しています。
1/5サイズのモデルでのスタディを踏まえて、本格的に小屋の実作を進めていきます。 墨付けされた部材を電動工具などを使って、正確に加工し、お互いの組み合わせなどを確認しながら、力を合わせて作業に取り組んでいます。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
建築設計総合演習I の課題3に関連して、スペースフレームと膜による屋根の架構の参考事例である長居陸上競技場を見学しました。膜屋根部分を手がけた太陽工業株式会社の野口氏から屋根の構造に関して重点的に説明を受けました。メイン、バックの両スタンドとも屋根はキールアーチとスペースフレームを用いた架構です。特別に眼下に客席やトラックが見える、地上40mを超える高さのスペースフレーム内部の屋根裏通路にも入らせていただきました。フレームは3mモジュールで計画され、経年劣化により膜がたるんだ場合にも、6mごとにボルトを締めて緊張させることができるように配慮されており、そのディテールを確認しました。事例を見ながら専門家に質問することで、理解を深めることができました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。