学院のニュースや行事予定をお伝えします。
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本課題では、建築に不可欠な「闇と光」を主題とし、甲子園会館東側の林の中に、複数の自然素材を組み合わせた小規模建築空間を設計します。今週は第4週目です。
29日にはキャンパス内にある茶室を利用し、茶室空間内の照度の計測を行いました。グループにわかれて床面や壁面、そして外構廻りの照度を丹念に計測し、「闇と光」の空間を数値として把握する体験をしました。
30日には芳谷先生の手描きパースの講義がありました。かたちの取り方、闇や光の表現の仕方、樹木や人物などの描き方、そして各自のスケッチに対する指導をいただきました。
2日には、3グループにわかれて各自の案に対するグループディスカッションを行いました。学生同士が話し合い批評しあうことで、相互に刺激を受けることができました。 ゴールデンウィーク明けの講評会に向けて、演習はいよいよ大詰めを迎えます。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
(1)醒井水の宿駅、JR醒ヶ井駅、駅前駐輪場
建築設計実務IIに関連したフィールドワークを実施しました。醒井水の宿駅を中心に、隣接しているJR醒ヶ井駅の外観、併設の駐輪場を見学、スケッチしました。醒井水の宿駅の1階は地域の名産品店やレストラン、カフェ、2階はギャラリーや会議室などで、地域の交流拠点を意図した施設です。外壁には波形の耐候性鋼板が使われ、全体が錆び色の外観となっています。地域の顔としてのシンボル性を持たせる一方で、景観から逸脱した意匠とならないための配慮が伺われます。JR醒ヶ井駅はリン酸処理のコルゲートによるシンプルな矩形のファサードで、水の宿と併せて統一感のある意匠です。駐輪場はコルゲートの曲面処理による上屋を、上部梁と等間隔に並んだ柱によって支持しています。波板と梁とのボルト接合部、それぞれの板の重ね部分、耐候性鋼板の鉄骨による支持、サッシの納まりなどを確認しました。
(2)JR米原駅駐輪場(Cyclestation 米原)
曲面加工のコルゲートによる上屋を、上部梁6箇所と3列の柱によって支持しており、全体が1つのオブジェのような構成です。2階へ至るスロープの手摺にもコルゲートが用いられています。床面を照らす照明だけでなく、アッパーライトを梁上に設け、上屋内部側にも光を当て、曲面形状を強調する工夫が見られました。今後、今回見学した内容を参考に、高架駅舎の詳細設計を進めていきます。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
建築設計総合演習 I 課題1「闇と光と空間」の関連FWとして南禅寺を見学しました。まずは方丈庭園を訪れ、枯山水の白砂の光が反射して軒裏を照り返し、その光が減衰しながら、座敷奥の金屏風をほのかに照らし出す、日本建築特有の闇と光の在り方を体験しました。また新緑に光が当たり、その反射光が室内に入り込み、ほのかに緑色に空間を浮かび上がらせる幻想的な光景も見ることができました。次に南禅寺金地院を訪れました。まずは小堀遠州作の茶室・八窓席を見学させていただきました。座敷の北側に位置する闇の中に明り障子を設けることで、拡散した黄色や紫色の光が明るく全体をつつみこむ小宇宙の空間を体験しました。また僅かな時間ではありますが、スケッチもさせていただきました。その後は鶴亀の庭を見学し、様々な表情の石がひとつの調和した世界を作り出している、日本を代表するその庭園をじっくりとスケッチしました。一人一人が自然と対話し、そこから多くのことを学ぶことができたFWでした。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
平成25年度より発達臨床心理学研究所(臨心研)の所長に、佐方哲彦教授(心理・社会福祉学科)が着任しました。佐方所長より、飾り付けは子どものケースをもつ大学院生2年(M2)を中心に展開してはどうか、とアドバイスを受けました。
平成25年度の臨心研と心理・社会福祉学科(学科)のコラボの特徴は、ケースを担当するM2を中心に大学院生1年(M1)を含めながら、担当院生を決めたことです。飾り付ける体験が、来談する子どもへのいろいろな声かけや働きかけの一つに加えられ、話題の広がりに期待がもてます。
平成25年4月26日(金)に平成25年度第1弾のコラボがスタートしました。そのねらいは、手作り。予め大学院の助手とTAにインターネットで端午の節供にちなんだペーパークラフトを用意してもらい、それをハサミとノリで作成しました。一見「かわいい!簡単そう!」と思ったのもつかの間、いざ始めると意外に細かい作業がつづき、全員が黙々と奮闘していました。
奮闘しながらも、M2院生がM1院生にいろいろ話しかけたり、最後の難所箇所ではM2とM1が一緒になって作りあげたりという、ほんわかした雰囲気がとても良かったです。
やってくる子どものために、一生懸命に飾り付けするのも良いのですが、今回のように学年を超えた院生同士のつながりも大切、と教えられたコラボでした。
第2弾は七夕。乞うご期待ください。
本課題では、建築に不可欠な「闇と光」を主題とし、甲子園会館東側の林の中に、複数の自然素材を組み合わせた小規模建築空間を設計します。
15日には教員から「闇と光」に関する建築空間の事例の講義を受けました。それを踏まえて、各自の案のスタディを進めました。
22日には中間講評会を行いました。まずは教員案の発表がなされ、その後、学生一人一人が発表を行っていきました。「闇をもっと大切にする」「闇と光に関するコトバをもっと豊かにする」「スケッチでは空間を描こうとすることが大切」「敷地の自然に教えてもらいながら敷地と一体で建築を考える」「用途の必要性を考える」「自然の素材をもっとよく観察する」など、多くの指摘が教員からなされました。この中間講評会を受けて、現在、各自で案の修正を行っています。
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建築設計実務II に関連したフィールドワークを実施しました。JR天王寺駅作業車両格納庫の外観を見学、スケッチしました。外壁には溶融亜鉛めっきのプランクシートが使われています。曲面加工されたプランクシートが構造体となっており、それだけで自立しています。足元から頂部まで1枚の材料で構成しており、平面から曲面に変わる部分には継目がありません。幅570mmのプランクシートが縦横とも500mmピッチでボルト接合されています。その他、外壁足元の納まりや設備吊下部分などを確認しました。今後、今回見学した内容を参考に、高架駅舎の詳細設計を進めていきます。
詳しい様子は、建築学ホームページをご覧ください。
建築設計総合演習 I 課題1「闇と光と空間」の関連FWとして茨木春日丘教会(光の教会)を見学させていただきました。安藤忠雄氏の設計による世界的にも非常に評価の高い教会で、礼拝堂と教会ホールから成ります。それらの空間を、時間をかけてじっくりと味わいながら各自でスケッチを行いました。ともにコンクリート打ち放しの建築ですが、礼拝堂はスリット窓による光の十字架が象徴的で厳格な印象を与え、他方教会ホールは壁のスリットから光が回り込み明るい木製家具をやさしく包み込みます。その光の表情の対照が印象深く、課題である「闇と光」の参考事例として有意義な体験をさせていただきました。
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建築設計総合演習IIIの第1課題では、世界各地から特徴的な風土の土地を各自で選定し、その地域の気候、風土、文化を考慮して、「紙管」を使用した建築を計画します。紙管を建築材料として用いることは一般的ではありませんが、軽量で加工しやすく環境に優しいなど、建材としての可能性も秘めています。
また各自が設計案を作成するのと並行して、学生全員の共同作業により、紙管の建築のモックアップ(実物大模型)を制作します。この原初的・身体的な体験を通して、紙管という材料と向き合い、従来通りの使用方法に留まらず、新たな建築的可能性を模索し、引き出す能力を鍛えます。
4月9日には、課題説明の後、紙管の建築のモックアップのデザインや構造、制作スケジュールについて打ち合せをしました。今回は、大人一人が歩いて渡れる強度を持ったアーチ型の橋をつくることに決まりました。
4月11,12,18日には、紙管の橋の共同制作に取り組みました。まず、紙管と木製ジョイントでアーチ型のフレームを構成しました。その後、ささら桁と段板、蹴込板でユニット化された階段を作り、これを紙管のフレームにはめ込み、短辺方向の剛性を補強しました。さらに、木製ジョイント間を引張材となる金属製のロッドでつなぎ、架構方向(人が渡る方向)の剛性を補強しました。 上記の引張材は取り外しできる仕様になっており、今後の演習において、引張材を様々なパターンで取り付けた時の、橋の強度を体感的に確認する予定です。
4月16,19日には、各自で国内外に存在する様々な気候、地形、文化、民俗、風習と生活空間のかかわりについて、文献やインターネットなどで調査し、敷地選定や設計案の検討に取り組みました。
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本学大学院建築学専攻では、トルコ・バフチェシヒル大学との間で締結した一般交流協定に基づき、毎年修士課程1年生がトルコ国内で、保存修復の実務訓練を行っています。昨年は実習に先だって課外でトルコ語講座を開講しましたが、今年からは修士課程の正規の科目として、「トルコ語」を開講しています。担当は引き続き吉村大樹先生(龍谷大学、大阪工業大学非常勤講師)です。ご専門は言語学、特にトルコ語とウズベク語の研究をしておられ、大学院在学中、アンカラ大学文学部言語学科に8ヶ月間留学されていました。
1回目は授業内容のガイダンスののち、トルコ語のアルファベットや、簡単な挨拶、存在文などについて学びました。トルコ語はアルファベットを用い、しかも文字と読みがほぼ対応していることから、日本人には学びやすい言語であることがよくわかりました。
2回目は、最初に前回の授業内容に関する小テストをしたのち、複数形、さまざまな挨拶の表現、疑問形を通して、トルコ語の特徴である母音調和について学びました。
3回目以降も、毎週月曜日の2限に開講します。15回の授業を終えた段階で、トルコ語の基本的な単語がわかり、基本的な会話がある程度自由にできるようになって研修に参加する予定です。
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建築設計総合演習 I 課題1「闇と光と空間」の関連FWとして、原寸大スタディモデルの組立てを行いました。このモデルはダンボールを素材とし、上部や側面から間接光を取り入れることができる形態です。演習の時間にすでに制作した部材を用いて、モデルを全員で組み立てて行きました。そこでは共同作業の難しさと楽しさ、原寸大の空間が実際に立ち上がる感覚などを体験することができました。完成後は、光環境実験室の設備を使用しながら、暗闇の中で様々な光による効果を比較検討しました。直接光と間接光の表情の違い、光の種類や色、角度の違いによる効果、闇の中に浮かび上がる金色壁の豊かな表情など、そこでは闇と光が持つ、人間の心に働きかける大きな力を実験的に体験することができました。この体験を、「闇と光と空間」の設計課題に生かしていきます。
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建築設計実務IIに関連したフィールドワークを実施しました。課題では、高架駅舎を計画します。香櫨園駅は、コンコースが1階、ホームが2階にあり、夙川をまたぐ断面計画となっています。はじめに、改札外の自由通路や敷地周辺を調査、スケッチしました。高架下をエステやカフェ、駐輪場、駐車場として利用している様子が見られました。駅南北の動線を連続させ、駅周辺の一体感を損なわないように配慮されています。次に、改札内を見学しました。電気幹線のルート、ホーム上の設備(照明、接近表示器、非常用押釦など)、サイン、待合室、ホーム床のEXP.J、屋根や設備を支持する鉄骨下地、架線、窓のガラス種別と近隣との関係などについて調査、スケッチを行い、高架駅舎を設計する上で必要な条件を確認することができました。
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本課題では、建築に不可欠な「闇と光」を主題とし、それらによって様々なモノの特徴が立ち現れる建築空間を提案します。具体的にはまず原寸大のスタディモデルを構築し、そのモデルを使って、光環境実験室にて操作的に闇と光の在り方を比較検討することで、それらが人間の心に働きかける大きな力を体験します。そしてその体験を踏まえて、甲子園会館東側の林の中に、複数の素材を組み合わせた小規模建築空間を提案します。
課題説明の後、まず全員で敷地調査を行いました。樹木の様子や周辺環境、光の入り方、甲子園会館との関係などを確認し、敷地が持つ場所性について各自が考察を行いました。その後早速原寸大のスタディモデルの制作に取り掛かりました。このモデルはダンボールを素材とし、上部や側面から間接光を取り入れることができる形態です。全員で協力しながら、柱、梁、壁などの部材を切り出していきました。次回のフィールドワークで組立てを行います。
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3月に学部を卒業した建築学科4期生のうち22名が、大学院建築学専攻修士課程に進学しました。 午後3時から中央キャンパス日下記念マルチメディア館メディアホールで行われた大学院入学式ののち、上甲子園キャンパス甲子園会館西ホールに移動し、建築学専攻主催の入学の集いが開催されました。岡崎建築学専攻長の挨拶のあと、入学生22名の名前が1人1人読み上げられ学生証が授与されました。続いて教職員による自己紹介ののち、入学生1人1人によって抱負が述べられました。最後は甲子園会館内で記念撮影を行い、会を終了いたしました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。
臨床教育学研究科では、3月9日(土)に本研究科元教授で現在神戸カウンセリング研究所所長の上地安昭先生にお越しいただき、「トラウマ(心の傷)をいやすカウンセリングの実際-危機(震災)から学ぶ臨床教育学-」と題し小講演を開催しました。上地先生は阪神・淡路大震災、神戸市須磨区少年殺傷事件、大阪教育大学付属池田小学校事件といった有事に深く関わってこられた臨床経験があり、東日本大震災発生以来「緊急派遣スクールカウンセラー」として被災地の高等学校に通っておられます。小講演ではPTSDを防ぐための危機カウンセリングに関する詳しい説明に続き、被災生徒と保護者、教職員への危機カウンセリングの実際として、上地先生がこれまで担当された面接事例の数々をご紹介くださいました。被災地の学校現場の心のケアを継続して行う重要性だけでなく、危機社会における学校の役割を巡る今後の課題についてもお話しいただきました。教員や看護師といった対人援助職に従事している大学院生にとって、個の事例から普遍へという臨床教育学の専門性が反映された上地先生の講義は、臨床実践から学び得ることの奥深さを再認識するまたとない機会となりました。
日本語日本文学専攻では、3月9日(土)に博士後期課程の研究発表会を開催しました。
博士後期課程在学生が日頃の研究成果の一端を披露。教員や学生からは、活発に質問やコメントが出されました。
学生は博士論文の完成を目指して、今後も研究を続けます。